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【INFP】仲介者。外向感情を伴った内向直観タイプ(MBTI)

INFP-MBTI
この記事は約8分で読めます。

はじめに

MBTIの各性格タイプに関して、下記観点からまとめておこうと思う。

  • 世間の印象
  • 主機能と補助機能の特徴と、判断プロセス
  • 周囲に与える印象
  • 劣等機能と劣等機能の強化方法
  • コミュニケーションの特徴
  • ストレス時の反応と改善のためのポイント

今回は、INFPについて。

INFPに対する世間の印象

INFPでググってみると、関連検索として「INFP 人生 ハードモード」「INFP 不思議ちゃん」「INFP 化ける」「INFP ふわふわ」などが出てくる。

「仲介者」と称され、有名人では、ウィリアム・シェイクスピア、ジョン・レノン、J.R.R.トールキンなどが挙げられる。

ちなみに、日本では約16%とMBTIで最多の割合を占める(2023年)。

INFP:外向直観を伴った内向感情タイプ

INFPの認知機能は発達している順番に下記

  • 主機能(自分で最も気づいている機能):内向的感情(Fi)
  • 補助機能(十分機能していても、自分で気づきにくい機能):外向的直観(Ne)
  • 第三機能:内向的感覚(Si)
  • 劣等機能:外向的思考(Te)

各認知機能がどのように個人の知覚と行動に影響を及ぼすかを、一言で表すと下記

認知機能内向 (i)外向 (e)
直観 (N)パターン認知 – 内面での洞察と未来予測新しい可能性の探索 – アイデアと抽象概念の探求
思考 (T)論理的分析 – 内面での理論の構築と思考の整理客観的判断 – 効率と公正さを求める意思決定
感情 (F)深い共感 – 個人的感情や価値観の深い理解社交的調和 – 他者との感情的なつながりの形成
感覚 (S)現実の詳細 – 内面での具体的な記憶と体験の反映実際の体験 – 外部世界との直接的な交流と行動

Fi-Ne:外部から得たアイデアや情報を、自分の感情や倫理に合致するかどうかを基準に判断する

主機能と補助機能の特徴と判断プロセス

外向的直観(Ne):外部の世界から新しい可能性やアイデアを探す

INFPは外向的直観(Ne)を使って、外部の世界から新しいアイデアや可能性を探索する。多様な視点を考慮し、複数のシナリオや未来の可能性を思い描くことが得意。

内向的感情(Fi):自分の感情や価値観に基づいて意思決定する

INFPは外部から得たアイデアや情報を内向的感情(Fi)でフィルタリングする。Fiは個人の内面の感情や価値観に強く根ざしており、INFPは自分自身の信念や倫理に合致するかどうかを基準に意思決定を行う。

合理的な利益や効率よりも、自分の感情的な反応や価値観に基づいて意思決定を行う。例えば、あるプロジェクトが大きな利益をもたらす可能性があるが、自分がそのテーマに共感できない場合、そのプロジェクトは選択しないかもしれない。自分が情熱を持てるテーマかどうかをもとに、意思決定する。

INFPとINFJの違い

INFPとINFJは、共に理想主義的で内向的な性格タイプだが、主機能と補助機能の違いにより、彼らの内面の焦点や外部へのアプローチに違いが現れる。INFPは内向的感情(Fi)を基盤とし、自分の内面の価値観や感情に重きを置く一方、INFJは内向的直観(Ni)を基盤とし、未来のビジョンや洞察に重きを置く。

INFPが自分自身の感情に対して忠実で、外部の期待や規範に対してはあまり影響されないのに対して、INFJは他者の感情や社会的な期待を考慮して意思決定を行う。INFPは他人の感情に対して共感する際も、自分の内面的な感情を優先するため、INFJほど共感疲労を感じにくい。

周囲に与える印象

  • 思いやりがある: INFPは他者の感情に敏感で、共感能力が高いため、他人に対して思いやり深く接することができる。
  • 創造的: 豊かな想像力を持ち、新しいアイデアやユニークな視点を提供することが多いため、周囲から創造的な人物として見られる。
  • 内向的: 内向的な性格のため、静かで落ち着いた印象を与える。社交的な場面では控えめに振る舞うことが多い。
  • 理想主義: は自分の理想や価値観に強く根ざして行動するため、理想主義的な人物として見られることが多い。
  • 誠実:自身の信念に忠実であり、他人に対しても誠実に接する。そのため、信頼できる人物として評価されやすい。
  • 敏感: 感受性が強く、環境や他人の気持ちに対して敏感であるため、時には繊細な人物として見られることもある。

劣等機能の外向的思考(Te)を強化するには

INFPの劣等機能は外向的思考(Te)。この機能は、客観的なデータや論理を使って物事を評価し、効率的で実用的な方法で目標を達成することに焦点を当てる。

INFPは、感情に基づいた意思決定が優先されるため、客観的なデータや論理的な分析に基づいた意思決定が難しいと感じる場合がある。

計画と目標設定の練習

短期的な目標から始めて、具体的な行動計画を立てる練習をする。To-Doリストを活用して、 日々のタスクをリストにして、優先順位をつけて実行することで、計画的に行動する習慣をつけるる。

論理的思考の強化

感情だけでなく、データや事実に基づいて意思決定する練習をする。例えば、意思決定の際に利点と欠点をリストアップするなど。自分の考えを客観的に評価し、他の視点を考慮することで、論理的な分析力や批判的思考を養う。

効率的な作業習慣の導入

タイマーを使って一定時間ごとに休憩を取りつつ作業を進める「ポモドーロ・テクニック」などを試して、効率的に時間を使う方法を見つける。TrelloやAsanaなどのツールを使って、プロジェクトを視覚的に管理し、進捗を確認する。

ちなみに、この外向的思考(Te)が最も発達しているタイプは、ESTJとENTJ。ESTJとENTJは、客観的なデータや効率性に非常に敏感で、組織化や計画立案を重視する、というか自然にできる。

https://kazulog.fun/note/estj-executive

現実的な視点や効率を重視するESTJやENTJの姿勢は、バランスを取る上で役立つかもしれないし、参考になるところも多いだろう。

コミュニケーションの特徴

  • 共感力が高い:他人の感情や気持ちに敏感で、共感的に接することができる。相手の立場に立って話を聞くことが得意。
  • 内省的で深い:会話の中で自分の内面の感情や深い考えを表現することが多い。表面的な話題よりも、意味のある深い議論を好む。内省的で深く考えるため、即時の応答や迅速な意思決定が難しいことがあり、コミュニケーションの遅延や曖昧さにつながることがある。
  • 控えめで穏やか:強い自己主張を避け、穏やかで控えめな話し方をする。対立を避け、和やかな雰囲気を保とうとする。対立や衝突を避けるため、問題を直接的に扱うことを避けがち。これが時に問題の先送りや、曖昧な態度につながる場合もある。
  • 感情を大切にする:自分や相手の感情を重視し、感情を尊重する形でコミュニケーションを取る。相手の感情を傷つけないように配慮する。
  • 非言語的なコミュニケーション:言葉だけでなく、表情や態度などの非言語的なコミュニケーションにも敏感。相手の細かな反応を読み取ることができる。

自分の価値観に忠実でありながら、対立や競争を避ける傾向があるというのは一見相反するように思えるが、内面的な価値観はあくまで自分自身のものであり、他人に押し付けるものではないとINFPは感じており、自分の価値観を大切にしながらも、他人との関係を壊したくないという気持ちが強いため、対立や競争を避けようとすることによる。

ストレス時の反応と改善のためのポイント

INFPはストレスに晒された時、主機能である内向的感情(Fi)が過度に発現したり、普段あまり使われていない劣等機能である外向的思考(Te)が浮上してくることで、一連の典型的な反応を引き起こすことがある。

競争社会では、しばしば外部の評価や成果が重視されるため、内面的な満足を重視するINFPにとってストレスとなることがある。競争社会とは相性が合わずに生きづらさを感じるかもしれない。 INFPは対立や競争を避ける傾向があり、協力や調和を重視する。競争が激しい環境では、自己主張や対立が求められることが多く、INFPにとっては不快な状況となることがある。同じ価値観やビジョンを持つ人々と協力する機会があると、満足感が得られやすい。

ストレス時の反応

  • 過剰な自己内省: 内向的感情(Fi)が過度に働くと、自分の内面に深く入り込み、過去の失敗やネガティブな感情に対する反省が過剰になる。自分を責めたり、自己評価が低下したりすることが多くなる。
  • 感情の爆発:普段は穏やかで感情を抑えているため、ストレスが限界に達すると抑えきれなくなり、怒りや悲しみなどの感情が一気に噴出することがある。
  • 衝動的な行動:劣等機能の外向的思考(Te)が不健全に発現すると、衝動的で極端な行動を取ることがある。過度の買い物や過食、周囲への批判的な態度など、ストレスから逃れるための一時的な快楽に走ることが多い。

改善のためのポイント

  • 感情の健全な処理:感情を内に溜め込むのではなく、定期的に信頼できる人と話すことで、感情を健全に処理する習慣をつける。感情を日記に書き出すことも有効。

感情日記のつけ方に関する記事はこちら。

  • 現実に注意を向ける:マインドフルネスや瞑想を実践し、現在の瞬間に注意を向ける。これにより、過度な内省やネガティブな感情から解放され、現実に集中することができる。
  • 計画的な行動:劣等機能の外向的思考(Te)を少しずつ発展させるために、日常生活で小さな計画を立てて実行する練習をする。To-Doリストやスケジュールを活用し、タスクを組織的に管理することで、ストレスを軽減する。
  • 自己肯定感を高める:自己評価が低下しないように、自分の価値観や達成したことに対する肯定的な評価を意識する。ポジティブな自己対話を行い、自分を励ます習慣を持つことが重要。
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