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【IQ】WAIS-IV知能検査を受けた結果。想像以上に偏りがあった

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はじめに

ひょうんなきっかけで、IQテストに興味を持ったので、1ヶ月くらい前にWAIS-IVという知能検査を受けてきた。

WAIS-IVで行われるテストと、各項目の点数算出と結果解釈、自分の結果について記載したいと思う。

ちなみに、WAIS-IVの検査は臨床心理士の方がいればよく、オンラインで申し込みして2,3日後に試験受けることができた。

WAIS-IVで行われる9つのサブテストと評価

WAIS-IVは以下の9のサブテストから構成され、それぞれが異なる知能の側面を評価する。

言語理解指標(VCI)

  • 単語(Vocabulary):言語理解力を測定。単語の意味を説明する能力を評価。
  • 類似(Similarities):概念形成、抽象的推理能力を測定。2つの物事の共通点を説明する能力を評価。
  • 理解(Comprehension):社会的知識、実践的知識、一般常識を測定。質問に対しての答えを求める。

知覚推理指標(PRI)

  • 積木模様(Block Design):空間認知、視覚的・構成的スキルを測定。指定されたパターンを積木で再現する能力を評価する。
  • 行列推理(Matrix Reasoning):非言語的推理能力、視覚的情報処理を測定。不完全なパターンを完成させる能力を評価する。
  • パズル(Visual Puzzles):視覚空間認知と分析的思考を測定。図形の欠けた部分を選択する能力を評価する。

ワーキングメモリー指標(WMI)

  • 算数(Arithmetic):数字操作力、短期記憶、集中力を測定。口頭での計算問題に答える能力を評価する。
  • 数唱(Digit Span):短期記憶力、ワーキングメモリを測定。数字を順番通りまたは逆順に復唱する能力を評価する。

処理速度指標(PSI)

  • 符号(Coding):処理速度、視覚運動協調を測定。指定された記号を対応する数字に変換する能力を評価する。
  • 記号探し(Symbol Search):処理速度、視覚的スキャン能力を測定。特定の記号を見つける能力を評価する。

ちなみに、知能テストや知能理論に関する歴史の変遷の詳細を記載した本はこちら。IQテストに関してより詳細に記載されている。

知能とは知能テストが測ったものである。知能テストは知能を正しく測っているかというと、もちろん、知能の一部しか測っていない。それでも知能テストを使わないと、客観的指標がないので、知能の研究はできない。

「IQってホントは何なんだ?」村上 宣寛

試験は、臨床心理士の方と1:1で、2時間くらい上記サブテストを順に解いていく感じ。適宜トイレ休憩可で、途中で飲水もOK。

最近は、2時間も集中力を要する試験を受けたことがないので、結構疲れた。

「結果は1ヶ月後くらいに伝えますが、オンライン・対面どちらでも良いですよ」とのことだったので、オンラインで30分くらい説明を受けることを希望した。

結果の各項目の数値の出し方

全検査IQは評価点の合計点

下記はWAISではなく、5-16歳までを対象としたWISC-4の場合であるが、計算方法は同じ。

まず、素点を、受検者の年齢に対応する換算表に基づいて評価点に変換する。つまり、評価点の時点で、年齢補正が行われ、同年齢の集団内での相対的な位置が評価される。

評価点は、平均値が10,標準偏差が3となるように粗点を変換したものであり、1-19の自然数である。

4指標の評価点の合計点が全検査IQになる。つまり、全検査IQは、4つの指標(言語理解、知覚推理、ワーキングメモリ、処理速度)の合成得点の平均ではない。4つの指標の「評価点合計」から算出する。

出典:https://sakushin-u.repo.nii.ac.jp/records/816

合成得点は、評価点の合計点から年齢別換算表をもとに算出

各サブテストの評価点の合計を求める

  • 言語理解指標(VCI)合計 = 12(単語) + 13(類似) + 14(理解) = 39

この合計点を基に、年齢別換算表を使用してVCIの標準得点を算出する。

  • 例えば、合計点39がVCIの標準得点120に対応する場合:VCI = 120

総合IQには言語理解と知覚推理が大きな影響を占める

先ほどの表を見ると分かるように、総合IQには、VCIとPRIのスコアが他より大きな割合を占めている。

  • 言語理解指標(VCI)と知覚推理指標(PRI): 各指標のサブテストは3つずつあり、全体のスコアに大きな影響を与える。
  • ワーキングメモリ指標(WMI)と処理速度指標(PSI): 各指標のサブテストは2つずつであり、全体のスコアに与える影響は相対的に小さくなる。

各項目の結果の見方と活用法

言語理解指標(VCI)が低い場合

口頭での指示や説明が理解しづらい、言葉でのコミュニケーションに困難があることを示している。対策としては、メモで指示を渡す、図解やイラストを使って説明することが効果的。読書習慣をつける、語彙を増やす、ディベートに参加するなど。

知覚推理指標(PRI)が低い場合

図や地図の理解、物事の見通しを立てることに困難があることを示している。言葉で説明してもらう、活動の目的と工程をリスト化するなどの工夫が有効。パズルや論理ゲームに挑戦する、視覚認知トレーニングを行う。

ワーキングメモリ指標(WMI)が低い場合

情報を一時的に保持しながら処理する能力に困難があり、注意を維持することや聴覚情報の処理が難しいことを示している。メモを取る、録音を活用する、電子機器を用いるなどの工夫が助けになる。メモリゲーム、プログラミングやデータ分析などを行う。

処理速度指標(PSI)が低い場合

視覚情報の素早い処理や時間内に作業を終わらせることに困難があることを示している。作業時間の調整、こまめな休憩、作業の区切りを工夫すると良い。タイムマネジメント技術を学び、ソフトウェアツールを活用する。

指標得点間に差がある場合

強みを利用して弱みを補う方法を検討することが大切。例えば、PRIが高くVCIが低い場合、図解やイラストを用いて説明すると理解しやすくなる。

自分のWAIS-IV結果は?

自分の結果は下記だった。

想像していた以上に偏りがあり、相対的に言語理解が低かった。

担当の臨床心理士の方からは、

ワーキングメモリが高いので、自分が知りたくない周囲の情報も勝手に頭に短期記憶として入ってくるのが特徴で、処理速度も速いのでその場その場で情報を処理していくのも得意です。情報を即時に意識の中で捉え、保持し、数秒以内にその情報を操作する力が強いです。知覚推理が高いので、目で見た情報を関連づける能力や論理的思考が得意です。

一方で言語理解が相対的に低いので、学んだ情報を再び言葉で表現する際の長期記憶に苦手さが伺えます。仮説として、情報を処理し、意味を持つ形に変換するプロセスが十分ではないと考えられます。これは、情報そのものを忘れているわけではなく、むしろ普段から情報を効果的に取り出して、表現することへの苦手さがあるかもしれません。

言語理解は幸い結晶性知能なので、鍛えることができるので、今後鍛えていった方が良いです。おそらく今まで、入ってきた情報を長期的に蓄積して経験に変換しようとする意識づけをしていなかったことによると思いますので、振り返る時間をもって意識づけしていくと良いでしょう。

とアドバイスいただいた。

子供の頃から国語が苦手で、センター試験でも国語で大失敗したのだが、その結果をそのまま表している感じ。

個人的には、仕事において自分の考えていることを言葉として発する時にうまく伝えられていない感じはないのだが、それは独りよがりで、聞き手からしたら分かりづらい説明になっているかもしれない。。。

読書をする、ブログなど、考えていることを言葉としてアウトプットしていくのは継続して続ける必要があると感じた。

言語理解が低いので、言葉で伝わりづらい場合には「図解やイラストを使って説明する」ことも心がけようと思う。

以前「人生後半の戦略書」という本を読んで、「40代以降は流動性知能は下がっていくので、結晶性知能で勝負していくように戦略を切り替えていかないとダメ」、というのが頭の片隅にずっとチリチリと残っていて、潜在的な恐怖がある。

かつ、今回のIQテストの結果で、言語理解(結晶性知能)に相当する部分が低かったので、相当意識的に言語理解の部分は取り組まないと、と思わされた。

IQも大事だが、実際に社会に出て仕事をすると、ほとんどの場合は周りと一緒に仕事をすることになる。受験の時の1人で合格のために勉強するのとは異なってくる。なので、IQだけではなくEQも(もしかしたらEQの方が大事になってくる)。EQに関する記事はこちら。

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