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【スイカゲーム】流行った理由は、物理エンジンによる複雑系だが完全運ゲーではないバランスの良さ

スイカゲーム
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スイカゲーム200万ダウンロード突破の記事

2023年10月23日に、スイカゲーム200万ダウンロード突破の記事を読んだ。

自分の場合は、5歳の子供がyoutubeを通してスイカゲームの存在を知り、スイカゲームやりたい!と言ってきたので、購入したところ子供とともにハマった。

Switch『スイカゲーム』200万ダウンロード突破。10月6日からの約10日間に追加で100万DL達成、海外での配信も開始 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com
Aladdin Xは、Nintendo Switch用パズルゲーム『スイカゲーム』が200万ダウンロードを突破したことを発表した。

今回は、スイカゲームがなぜここまで流行ったのかを調べようと思う。

スイカゲームのオリジナルは中国で大ヒットした「合成大西瓜」

『スイカゲーム』は同じフルーツどうしをくっつけて少しずつ大きなフルーツに進化させていき、大きなスイカを作るパズルゲーム。

中国で大ヒットした「合成大西瓜」をベースに改良したもの。

「合成大西瓜」はWebブラウザで遊べるミニゲーム作品で、2021年1月ごろから、中国国内で人気となり、Weiboでは、関連話題のヒット数が14億件以上に達した

中国でミニゲーム「合成大西瓜」が爆発的大ヒット!思わず夢中になってしまうそのワケは?--人民網日本語版--人民日報
ブドウ2粒を組み合わせるとチェリーになり、チェリー2粒でミカンに、そして同じフルーツを組み合わせていくことで、レモンやキウイなど次々と大きくなっていき、最後には大きなスイカになるというミニゲームが大人気となり、話題をさらっている。このゲーム...

スイカゲームは、合成大西瓜に、ランキングによる競技性と果物に顔をつけるデザインを追加して、ゲームデザインがより洗練されたものになっている。

キャラクターデザイン

  • 果物に顔がついており、可愛いものもあれば、ちょっと憎たらしいのもある。特にさくらんぼとか絶妙に憎たらしい
  • デザインが可愛いので、絵面がよく、プレイ中の動画をスクショ撮って(特にスイカができた時)、youtubeなど動画のサムネとして使いやすく、youtuberが拡散しやすい

ハマる要素:物理エンジンによる複雑系

  • シンプルなルールと操作性
    • 指1本で操作できるため、とっつきやすく、ハードルが低い。
    • うまくいかなかったら、すぐに何度でもやり直せる
  • スコアランキングによる競技性
    • 昨日の自分や他プレイヤーと競争可能。競争意識が掻き立てられる
    • まだ、ぷよぷよみたいにバトル要素はない。1人で点数を積み上げていく感じ。今後バトル要素も取り入れていくのか?
  • 初心者にも気持ちいい瞬間を提供
    • 複雑系ではあるが、自分でも予想していない状況で果物同士がくっついて想像以上に大きいフルーツが出来上がることがあり、初心者でも快感の瞬間を覚えやすい。報酬系がある
  • 自分が制御できない部分があるが完全に運ではないというバランスの良さ
    • テトリスなどのパズルゲームや将棋などのボードゲームは、動きが離散化されていて、起こる事象にある程度再現性がある。しかし、スイカゲームは物理エンジンを採用しているので、複雑系で起こる事象に再現性がない。くっついた時にどう跳ねるかや、落とした時にどう転んでいくかなど予測困難な部分あり
    • かといって、宝くじのような完全に「運」に左右されるところまではいっていないので、ある程度の納得感を持てる。このバランスが重要な気がする
    • 小さいフルーツの方が重量が重く作られているので、一番小さいさくらんぼで、大きいフルーツをうまく移動させることも可能。小さいフルーツにも合体させる以外の活用法がある点が面白い
    • フルーツがボックスから溢れてしまうとゲームオーバーとなり、その場で終了する。せっかくフルーツが合体して目的のフルーツを作成したのに、合体の衝撃で他のフルーツが飛び出て理不尽にゲームオーバーになる点が、もっと良い点取れたはず!という思いに繋がり中毒性を生む
  • 無限という属性
    • プレイヤーに「ゴール・上限」を与えていないため(RPGのようにゴールが与えられていて、1面ずつクリアしていくのとは違う。実際には、ぷよぷよやテトリスと違って合体して消すことはできないのと、ボックスの容量に限度があるので、上限はある)、プレイヤーはいつのまにか思考力を失い、はまる。そして、知らず知らずのうちにずっと遊ぶ

どのようにして浸透したのか:youtuber経由+切抜き+安価+Switch

  • 2021年4月にリリース。発売から2年弱の時を経て、配信者などのインフルエンサーによって人気が沸騰。人気に火がつくまで実は2年を経ている
  • popIn株式会社popIn Aladdin事業のもとで開発・提供を行い、本体プロジェクター内蔵のゲームで提供していたものを、Nintendo Switchへ提供を開始し、かつ、240円という安価の買い切り価格にしたことで、認知向上
  • 人気youtube配信者「布団ちゃん」が2023年5月頃ごろに寝室のプロジェクターでプレイしたところから始まり、切り抜き動画が投稿されて認知向上→多数の有名配信者やVTuberたちが配信や動画で遊びはじめ、人気爆発

P.S. ハロウィーン仕様のスイカゲーム

10月28日から11月3日にかけて、ハロウィン仕様になっている。

タイトル画面の背景、プレイ中BGM、そしてフルーツの表情なども変化している。元の最終ゴールのスイカがカボチャになっている。

フルーツの表情も怯えた形になっていて面白いし、何より、背景がハロウィン仕様で紫色基調になってガラッと変わっていて、かつ可愛らしいので、SNSのサムネ画像としても映えるので、youtuberたちが、またゲームして拡散してくれそうである。

いろんなイベントごとに(次はクリスマスか?)、デザインやBGMを少しいじって、プレイヤーたちを飽きさせずに、かつ、拡散に役立ちそうなので、上手いなぁと思った。

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