皆さん、こんにちは。
医師向け薬剤比較アプリ「イシヤク」を開発している内科医の吉永です。
今回は、11/9にアップデートしました「専門医コメント」機能のリリースに至るまでのストーリーを書きたいと思います。
イシヤクとは？
イシヤクは、医師が忙しい外来診療で、薬剤の特徴や同効薬間での比較をパッと確認したい時に使えるアプリというコンセプトに開発したサービスです。詳しくは下記をご覧ください。
医師ファーストな薬剤アプリを目指して。医師向け薬剤比較アプリ「イシヤク」ができるまで
7月のリリース時点では、主に2つの機能を特徴としていました。
・処方薬の特徴や力価をまとめて一目で確認できる
・薬剤が属する薬効の検索も可能（SGLT2阻害薬など）
正直、リリースした時点で、「これは確実に医師に刺さるサービスだ」と自信を持っていました。
リリースの告知をしたところ、知り合いの医師から「恐らく専門分野まで切れの良いコメントが多くて本当に凄いと思いました。」とおっしゃっていただき、意気揚々としていました。
ところが、、、
Dr.心拍先生（呼吸器内科専門医）のツイートが目に留まる
イシヤクはtwitterでの情報発信も行っていまして、twitter投稿に対するみなさんの反応を見ていたところ、Dr.心拍先生によるこちらのツイートが目に止まりました。
Dr.心拍先生は、呼吸器内科医でかつ医師ライターとしてもご活躍されており、twitterでも正しい医学情報を積極的に発信されていらっしゃるドクターですね。
正直このツイートを見た時は、研修医だけではなく専門医にとっても有益なコンテンツとなるように開発したのに、刺さっていないのか。。。とかなり落ち込みました。ただ、Dr.心拍先生が親切なことに「最近のトピックとかつけると関心高まりますかね。」とサービスの改善もtweetされているのを拝見して、心拍先生にサービスの改善に関してアドバイスいただこうと思い、思い切ってtwitterでDMしてみました。
すると、すぐ返信が来て、早速当日夕方にZoomでミーティングをすることに。
とてもワクワクしたことを覚えています。
専門医コメントを掲載するのはどうですか？
ミーティング中に、私の方では想定していなかった「専門医コメントを掲載するのはどうですか？」というご提案を心拍先生からいただきました。
イシヤクでは次の機能として、医師による処方実感コメント機能をリリースする予定でしたが、できればその薬に精通している専門医の先生にコメントを書いていただきたいなという思いがありました。その方が非専門医にとっても参考になるからです。
Dr.心拍先生の素晴らしい提案に、その場で飛びつき「是非お願いします！」と頼みました。しかも、Dr.心拍先生は、アザラシライティング塾と呼ばれる「医師をしながら医療ライターとして活動しているサロン」のオーガナイズもされており、サロンメンバーでは30名強もの専門医が既に所属しているので、一緒になって専門医コメントを作成できるのではないかとのこと。
私は一般内科医ですが、腫瘍内科や膠原病内科、産婦人科など違う領域に関する専門医コメントなど到底書くことはできませんので、各専門医の先生方による協力が不可欠な中、非常に心強かったです。
40名強の専門医の先生方が参画
そして、Dr.心拍先生が音頭をとりながら、サロンメンバーの各専門医に専門医コメント記載を依頼するという形で、専門医コメント作成プロジェクトが始動しました。
このような形で、3000もの薬剤の1つ1つに対して、専門家によるコメントを記載するという膨大な作業になりましたが、徐々にご参画いただく専門医の先生方が増え、なんと1ヶ月近くで全薬剤に専門医コメントが記載されました。
当初2ヶ月で終わればすごい早いと思っていましたので、このスピード感に私自信とても驚きましたし、診療で大変お忙しい中、ご協力いただきました専門医の先生方に感謝しかないです。
イシヤク専門医コメントリリース！
そして、晴れて11/9に、イシヤク専門医コメントバージョンをリリースいたしました！！
このような形で全薬剤に対して、専門医のコメントが掲載されています。
今回のアップデートでは、私一人では到底できませんでしたので、心拍先生をはじめ、ご協力いただきました40名強の専門医の先生方本当にありがとうございました！！
おかげさまで、専門医ならではの知見を非専門医の先生方も知ることができ、薬剤の選択に悩まれる場合に参考になるのではと思います。
引き続きイシヤクでは、医師にとって便利なサービスになるように、サービス改善を進めていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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