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【破局】遠野 遥:感情を自己防衛的に規範でコーティングするゾンビ化した人間

何か辛いことや悲しいことがあったとしても、社会規範という基準ですぐにコーティングして、何も解決していないのに、あたかも解決したかのように処理して次に進んでいくゾンビ思考である。自分の感情が見つめるのが怖いのかもしれない。

【テクノ・リバタリアン】橘玲:世界を変える唯一の思想。3つの政治思想と功利主義

リベラリズムとコミュニタリアリズムは、自由そのものを否定しているのではなく、自由だけではダメで、若干の修正(平等や伝統も大事)を加えているのであり、その点で、リベラリズムも小ミュニタリアリズムもリバタリアニズムを否定するのは困難と説いている。

【スクラップ・アンド・ビルド】羽田圭介:要介護三を五にする過剰な足し算の介護とは!?

第153回芥川賞受賞された、羽田圭介さんの小説「スクラップ・アンド・ビルド」の感想を記載。体が不自由で、毎日のように「早う死にたい」と尊厳死願望を募らせる祖父に対して、孫の健斗は「過剰な足し算の介護」に積極的に取り組むことになる。

【地球星人】村田沙耶香:この世は人間を作る工場。働く道具と生殖器

ここでいう普通とは、「働いて生産性を高めること、子孫繁栄のために子供を産むこと」の2つにより焦点を当てているように思う。両親の影響は大きく、子供への期待や両親が思う当たり前の価値観の刷り込みを、村田さんは子供ながらに認識していて、それに対する自分の違和感を小説に投影しているのだろう。

【コンビニ人間】村田沙耶香:五感と無機質な表現が面白い

最初の一文が「コンビニエンスストアは、音で満ちている。」と聴覚から始まっているが、本作品を通じて、コンビニの無機質さと、聴覚をはじめとした五感の表現が多用されており、読んでいてコンビニがワクワクする場所だと想起させてくれる感じがした。

【三体】黒暗森林と文化大革命のアナロジー:猜疑連鎖とデタント

「黒暗森林」の中で描かれる猜疑連鎖は、文化大革命時の中国社会に見られた猜疑心と不信感の連鎖のアナロジーである。このアナロジーは、信頼の欠如と不信の連鎖がどれほど破壊的であるかを強調している。最終的には羅輯が自分の計画を盾に、三体人と交渉することで、第二部終了時はデタント(緊張緩和)の様相を呈して終わる

【発生生物学】なぜ遺伝子リレーだけで空間的配置を規定しなかったのか?

細胞が持つ設計図(=ゲノム配列)は同じなのに、実際に作られる人間の体は同じではない。現在の生命体は、タンパク質の濃度勾配、遺伝子リレー、形態形成運動という3つの異なる仕組みを組み合わせることで、複雑な体の構造と機能を効果的に形成していると考えられる。
ライフハック

【EQ】心の知能指数を高める習慣。マネージャー以降は肩書きとEQは反比例!?

EQは、自分自身と他者を理解しながら自分の感情をコントロールすることで、最適な行動を取ることができる力。EQと肩書を比較した場合、マネージャークラスが最も高くその後は、肩書きが上がるにつれてEQが下がっていく傾向がみられたとのこと。
ライフハック

【思考体力】考えるではなく、考え続けるのをどのように訓練するか?

要領の良さ、頭の回転の速さ、瞬間的な集中力などももちろん大事ではあるが、それで通用するのは中の上くらいまでであって、そこから先は、上記ベースが同じレベルの人達になってくるので、「健康かどうか」「思考体力」の2つが明暗を分けるように個人的には思う。

【サーキット・スイッチャー】安野貴博著。完全自動運転が実現した未来の功罪

7月7日に行われる東京都知事選に立候補中の安野貴博さん著の、第9回ハヤカワSFコンテストで優秀賞を受賞したSF小説。臨場感あふれる自動運転の未来と、テクノロジーを駆使した劇場型犯行のスリリングさ、現システムの陥穽をついた鮮やかさと魅力あふれる作品になっている。
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