Google広告の運用手順
- キャンペーンを作成:入札方法・予算
- 検索語句を選定
- 広告文を作成
- 目標(コンバージョントラッキング)を設定
- パフォーマンスを測定して改善:少なくとも週に1回
キャンペーン
- 広告を管理するための単位
- 各キャンペーンの中に、広告グループを作成。キャンペーン:広告グループ=1:多
- 異なる地域に広告を配信する場合や、予算が別途設けられている場合、ターゲットが異なる場合(例えば、医師と看護師など別職種)は、別途キャンペーンを作成する。
- キャンペーンごとに1つの目標を選択→入札戦略と予算を設定する
入札戦略
自動入札推奨
- 自動入札機能では予算を基にして支払額を管理するため、入札単価の上限を設定する必要ない
2つの入札戦略
- コンバージョン数の最大化:販売や見込み顧客などのコンバージョン アクションを促進したい場合
- クリック数の最大化:広告でなるべく多くのクリック数を獲得したい場合
レスポンシブ検索広告
ヘッドライン
- 広告文のタイトルに相当。3個から15個設定できる。1つ当たり30文字以内
- 地域挿入機能:ユーザーの所在地やよく訪れる地域、関心を示した地域に合わせて、レスポンシブ検索広告の広告文をカスタマイズできる。「大阪のホテル」、「名古屋のホテル」、「24 時間対応の横浜の水道業者」などの広告見出しを設定
- 広告の日程を動的に変更:定期的に開催するようなイベント(1/24開催)や、求人など(1/24新着)に向いている。日付を変数としてヘッドラインに埋め込むことができる。
Google広告の予算と目標CPAの段階的調整
目標CPA導入時期
直近のコンバージョン実績がないと上手く機械学習が働かず、良い成果に繋がらないことも多い。直近過去30日間で「最低でもコンバージョン実績100件。出来れば、コンバージョン実績200件以上。」を目安として、入札戦略「目標CPA」を設定する。
日予算と目標CPAの関係
実際に広告配信をする際は、1日の平均予算と目標コンバージョン単価を設定する。この場合、1日の平均予算は入札にまったく関係しない。
目標コンバージョン単価に基づいて入札が調整されるため、目標コンバージョン単価を調整する必要があるから
目標CPAは±15%の範囲で段階的に調整
目標CPAは、最初に±15%の範囲で調整する。例えば、目標CPAが1000円であれば、850円から1150円の範囲で変更して様子を見る。その後、数日間のデータをもとに目標CPAをさらに調整するか決定する。目標CPAを大幅に下げたい場合(例えば40%減)、15%ずつ数回に分けて段階的に調整することが賢明。
15%以上の変動を一気に行うと、googleの広告最適化学習が狂いやすいため。仮に一気に目標CPAを40%下げた場合、競合とのCPAの兼ね合いで、Google側が「この目標CPAだと、広告を1円も出せない」と判断してしまい、一気にCVが下がる危険性がある。
予算が増加した場合:日予算↑→目標CPA↑(必要に応じて)
日予算の増加 まず最初に行うべきことは、1日の予算を増やすこと。例えば、1ヶ月60万円(1日2万円)の予算が、90万円(1日3万円)に増えた場合、新しい1日の予算に合わせて調整する。
広告費のチェック: 予算を上げた後、当日、翌日、そして2日後の広告費をチェックする。
- 広告費が予算に達した場合: もし2日後の広告費が新しい日予算に達していれば、Googleは現在の目標CPAで広告の潜在能力がまだあると判断している。この場合は、目標CPAを変更せずに運用を続ける。
- 広告費が予算に達しない場合: 一方で、広告費が新しい日予算に達しなければ、Googleは現在の目標CPAではこれ以上広告を出せない(飽和している)と判断している。この場合は、目標CPAを上げて、より高いクリック単価で検索結果の上位を狙う必要がある。
予算が減少した場合
どれだけ予算が減少するかの割合によって2パターンに分かれる
予算減少率が軽微の場合(例:40%未満):目標CPA↓→日予算↓
この場合は、日予算ではなく、まずは目標CPAを15%の範囲内で下げて3,4日様子を見る。
目標CPAの微調整
- 目標CPAを少し下げて、広告がまだ競争に参加し続けられるかどうかを見る。これにより、1日の予算内でより多くのコンバージョンを獲得しようとする。ただし、15%以上一気に下げると、広告が競争力を失い、必要な露出を獲得できなくなる可能性がある。
日予算の調整
- 目標CPAの調整後、パフォーマンスを見て、予算が新しい目標CPAでの広告配信に適しているかどうかを判断する。必要に応じて日予算を下げる。
日予算を先に下げると、その日の広告配信の上限に早く達してしまい、一日のうちで広告が表示されなくなる時間帯が生じる可能性がある。これは、広告の露出機会を減少させるため、リードやコンバージョンの機会を逃す結果につながる。
予算減少率が大幅な場合(例:70%以上):日予算↓
日予算の大幅な調整:
- 予算が大幅に減少した場合(例えば1ヶ月の予算が60万円から18万円に)、まず日予算を新しい月間予算に合わせて大きく下げる必要がある。
- この場合、日予算を先に下げることは避けられない。広告の露出時間が減少することを受け入れつつ、最も効果的な広告配信を狙う必要がある。
目標CPAの調整:
- そして、日予算に到達しないギリギリのラインまで目標CPAを下げる。
「Googleオフラインコンバージョンの設定+自動化」に関してはこちらで記載。
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