はじめに
さまざまな方言を話すおしゃべり猫型ロボット『ミーア』を開発中
東京都が取り組んでいるTokyo Innovation Base(TIB)で、6月28日(金)に開催された第5回TIB PITCHに参加して、TiB SHOPコースに採択され、8月25日(日)〜10月24日(木)でTiB SHOPでポップアップストアとして展示中。
ショップ展示に向けての準備で行ったことは、以前こちらの記事で記載した。
今回は、展示開始からちょうど1ヶ月がたったため、1ヶ月間でどのように展示レイアウトを改善したかについて時系列で記載していこうと思う。
この1ヶ月で行ったレイアウト改善
8/25〜9/24の1ヶ月間で行ったレイアウト改善がこちら。
それぞれ見ていきたいと思う。
日付 | レイアウト改善 |
---|---|
8/28 | ・ミーアの在庫を補充 ・A4パンフレットを掲載 ・ミーアでできることのA3パネルを設置 |
8/30 | ・LINE公式アカウントのQRコード設置 |
9/11 | ・ミーア本体だけではなくアプリ(スマートフォン)も設置 |
9/18 | ・デジタルサイネージに動画を掲載 ・体験エリアを綺麗に |
展示初日(8/25)のレイアウトがこちら
8/28:ミーアの在庫補充・パンフレット掲載・ミーアでできることのA3パネルを設置
リリース時は(この記事を書いている今もそうなのだが)、在庫が枯渇しており、当時は二子玉川の蔦屋家電プラスでも出展しており、そちらに在庫を補充していたので、8/27に蔦屋家電プラスでの展示を終えた翌日に在庫を取りに伺い、そのままTiBに向かって在庫を補充した
また、ミーアと自分の名刺だけではなく、ユーザーが自由に取っていただける用のA4 1枚のパンフレットがあった方が良いと思い、Canvaで作成して100部印刷して設置。
スタッフの方から下記のフィーバックをいただいたので、ミーアでできることのA3パネルを、こちらもCanvaで作成して設置
ミーアでできることを記載したボードがあると、スタッフもお客さんに説明しやすいので、あると良いです。
結果、このようなレイアウトになった。
これで、展示当初と比べると、だいぶ売り場に立体感が生まれるようになった。
展示に向けて準備の打ち合わせをしていた際に、スタッフの方から「ミーアは本体が小さいので、売り場に立体感が出るように意識してください。」とアドバイスを受けており、どうやったら立体感を出せるのだろう?と思っていたのだが、実際にこうして改善してみて実感できた。
8/30:LINE公式アカウントのQRコード設置
SHOPに展示中の他の出展者のレイアウトを見ていたところ、A6サイズのLINE公式アカウントQRコードをみなさん設置されていることがわかり、ミーアもLINE公式アカウントでナーチャリング含めて情報提供をしていることから、これは設置した方が良いと思い、設置することにした。
9/11:ミーア本体だけではなくアプリ(スマートフォン)も設置
こちらはスタッフの方から、「ミーア本体だけではなく、アプリも体験エリアに設置してあるとユーザーが方言を切り替えて楽しんでもらえると思うので、ご検討ください」と言われた。
アプリでの方言切り替えはサーバーからの音声ダウンロードに、現在2-3分かかるため、購入後に自宅で方言を切り替える分には他の作業をするなりして待てば良いだけなので苦にならないと思うが、展示で訪れている場合には、切り替え時間が逆に期待値を損なうことになるのではないか?という懸念があった。
ただ、ミーアの展示だけではなく、SHOPでは他に3社出展されており、方言を切り替えている間に他の展示も見てもらって、また戻ってきたら方言切り替えが完了して、切り替えた方言での音声再生を楽しんでいただけるかも知れないと思い、不安はありながらも体験エリアにアプリも設置してみた。
https://tibshop-lineup.studio.site
結果的には、やって良かったし、スタッフからも「アプリを設置していただけたのは、とても良かったです。訪れる方がアプリを操作して方言を切り替えたりされていて、よりインタラクティブになりました」とフィードバックをいただいた。
9/18:デジタルサイネージに動画を掲載・体験エリアを綺麗に
こちらもスタッフの方から
「TiB SHOP側で提供しているデジタルサイネージには、動画も流すことができるので、もし用意できそうでしたら用意いただけたらと思います」
とアドバイスいただいた。
ちょうど、FB・インスタグラム広告で作成した25秒くらいのこちらのリール動画があったので、それを掲載することにした。
これもやってみて、とても良かった。
今まではデジタルサイネージに掲載しているのは静止画のみだったが、動画の掲載で音も流れるのと動きもあるので、訪れる方の目に留まりやすくなったように思う。
また、体験エリアで説明文を書いている部分が手書きで、手作り感満載だったので、こちらも下記のように綺麗に作成し直した。
レイアウト改善を行った結果
9/18:京都市長がミーアの京都弁をSNSに投稿
9/17にミーアの方言を新たに28追加したのをリリースしたのだが、その翌日に京都市長の松井様がTiB SHOPを訪れた。
https://mia-cat.com/notice/mia-add-28-dialects
ミーアにも目を止めてくださり、「京都弁を聞いてみたい」とのことだったので、その場でちょうどリリースしたばかりの京都弁に方言を変えた。
実際に京都弁を再生したところ、気に入っていただけたようで、SNSで投稿までしてくださり、方言拡充のリリースが間に合ったのも良かったし(たまたまだったが)、SHOPにミーア本体だけではなくアプリも展示したのも良かったと実感した。
9/20:野田聖子議員が白ミーアを購入
当日は予定があり展示場には自分はいなかったのだが、スタッフの方から下記のメールが届いてビックリした。
吉永さま
いつもお世話になっております。
TiBSHOPのXXです。なんと!
昨日自民党の野田聖子議員がSHOP視察に来られて
御社製品ミーア白をご購入くださいました!!大阪弁で興味を示してくださり、「京都弁は無いの?主人の出身だから京都あるといいな」
とおっしゃっていました。今後アップデートしていきます、とお伝えしています。
(今みたらアップデートされてますね!)以上、昨日の大トピックスでした。
まさかすぎてビックリしたが、TiBは東京都がスタートアップ支援拠点としてオープンしたことから、一般消費者C向けの展示とは異なり、企業の方や自治体、大学の方々も多く訪れる場であることを実感した。
次の1ヶ月で行いたいレイアウト改善
カスタムボイス機能のtoB向けの訴求
9/23(月)にTiB SHOPのスタッフの方と中間振り返りのミーティングを行った。
9/17に「カスタムボイス機能」という、ユーザーが作成したオリジナルフレーズや録音した音声を、指定した時間にミーアが再生する機能をリリースしたので、これをtoCだけではなくtoBでの活用を訴求していきたいと思う。
https://mia-cat.com/notice/custom-voice-function
例えば、TiB SHOPの案内を下記のように、時間指定でもしくは繰り返し再生行うことが可能
下記のような使い方を想定している。
- ホテル・宿泊施設:ゲスト向けにチェックイン時の案内や、施設の利用方法、周辺観光情報などをパーソナライズした音声メッセージで提供
- 百貨店:店内アナウンスやセール案内を、カスタムボイスを使ってパーソナライズ化
- 書店:新刊紹介やおすすめ書籍の音声案内
そのような訴求ができるように、後半はまた売り場を大幅に改善する予定。
また、ミーアが話す方言が今まで4つだけだったのが、今回のアップデートで32に増えたので、下記のように日本地図を掲載して、ミーアがすでに対応済みの方言箇所をピン留めする案をスタッフからいただいた。こちらもA3パネルで作成したいと思う
TiB FABについて語ろう(参加無料)
P.S. 今回のミーアはプロトタイプの製作やプロダクトの試作が可能な実証フィールドを提供しているTiB FAB のテックスタッフにアドバイスいただきながら開発中。
https://tib.metro.tokyo.lg.jp/tibfab
9/26(木)15:00-16:00 TiB3階ラウンジ(東京都有楽町)にハードウェアのプロトタイプ制作やプロダクトの試作についてパネルディスカッションします。
私はミーアの開発経緯やリリースまでの試行錯誤、苦労した点、FABの活用法など話す予定です。
ハードウェアにご興味のある方、ぜひご参加ください!